創業者の話 其の五
新券の釣銭物語
大東亜戦争終了直後の新聞記事に「お札にアイロンをかけてタバコ屋のお婆さん」の正面があった。記事を読んでみると、『荒廃した都会に住んでいる人が「皺クチャ」のお札を持って煙草を買いに来るが、防災お釣り銭は「ピン札」を立てて明るい希望を持って欲しいとの気持ちで、「皺になったお札にアイロンをかけて皺を伸ばしているのです」という事でした。
この記事は若い頃の心に残る暖かい記事でした。これを見て習ってご来店のお客様に感謝の気持ちを込めて新券でお釣りを差し上げ努力をしています。

生前の創業者が記したものをそのまま掲載
隠居プロフィール
大正15年
富山県宇奈月に生まれる。
昭和4年10月
雨龍郡沼田村の炭坑社宅へ転居。
昭和13年
宮城県仙台市仙台1中入学のため
単身叔母宅へ預けられた。
昭和19年 海軍兵学校へ入校
昭和20年 終戦のため帰郷
その後転職する事、数回友人と共に店舗設計・内装業を興し、その一環として昭和38年12月地雷也を設立した。
平成15年10月逝去
タイトル